「段ボールはたからもの」島津冬樹著

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 著者は段ボールで財布を作っている。美大生の時、ずっと使っていた財布が壊れたが、お金もないので段ボールで作ってみたら意外に丈夫で使いやすいし、同級生も褒めてくれた。気は確かかと心配する者もいたが。就職の面接ではひたすら段ボール愛を語って採用されたのに、段ボール一本で生きていくことを決意して退職。

 段ボールの持つそれぞれのストーリーを想像している時が一番幸せだ。段ボールを求めて世界中を旅しているが、空港で下手な英語でアート活動を説明すると怪しまれて拘束されるため、段ボールの間に服などを挟んで「緩衝材」だと説明する。2018年12月から著者を追った映画「旅するダンボール」公開中。

(柏書房 1400円+税)

段ボールはたからもの

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