「脳にいい!通勤電車の乗り方」加藤俊徳著
脳内科医の著者によると、ストレスだらけに感じる通勤電車が、実は脳を鍛え活性化するには最高の環境だという。一方で通勤中のスマホや居眠りは、脳のメカニズムに反した行動で、続けていると負のループに陥った「通勤ストレス脳」の状態になってしまうという。そんな脳に効く通勤電車利用法を説く健康本。
脳の神経細胞は、同じような働きをしている細胞同士が集まり集団を形成している。この集団を「脳番地」と名付け、それぞれの機能や特性を解説。その上で、「黄色い」「塾の看板」などのテーマを決めて車窓の景色を眺めることによって、視覚系脳番地と理解系や思考系脳番地がつながりやすくなるなど。それぞれの脳番地を鍛える通勤電車内でのトレーニング法を具体的に紹介する。
(交通新聞社 800円+税)