「黄昏坂 七人斬り」門田泰明著

公開日: 更新日:

 夜の女たちの髪や化粧を整える「拵屋(こしらえや)」の銀次郎は、ある雪の降る夜に、なじみの居酒屋「おけらや」に物乞いにきた幼女と出会う。主人の六平によると、数日前から客の食べ残しを求めて訪ねてくるという。

 見かねた銀次郎は、自ら金を出して弁当を作らせ、お京と名乗った幼女を送っていく。道中、聞きだしたところによると、お京と母親の命の恩人の女性が病に伏せっているという。3人が暮らすのは、武家育ちを思わせるお京の話しぶりからは想像もできない、極楽橋近くの夜鷹たちがたむろする雑木林だった。翌日、銀次郎は恩人でもある医者の北善に極楽橋への往診を頼む。

 表題作のこの書き下ろしをはじめ、浮世絵師の宗次を主人公にした短編など著者の人気シリーズの神髄が楽しめる傑作選。

(徳間書店 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    司忍、高山清司コンビによる「名門ヤクザ」コレクション

  2. 2

    小室眞子さん最新写真に「オーラがない」と驚き広がる…「皇族に見えない」と指摘するファンの残念

  3. 3

    小室圭さん家族3人ショットを「ニューヨーク・ポスト」が報道 1億円以上の新居から居住先、子供の性別まで赤裸々に…

  4. 4

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  5. 5

    小室圭さん&眞子さんの「第1子の性別」を特定 NYポスト紙報道の波紋と今後憂慮すべきこと

  1. 6

    エゴイストのような「人間性」がアウト? ドジャース佐々木朗希にトレード説がくすぶり続ける根拠

  2. 7

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  3. 8

    聖子&正輝の関係修復と健在ぶりに水を差す…沙也加さん元恋人による「踏み台発言」騒動の余波

  4. 9

    北村匠海「さばうちゅ」支えるヒロインの覚醒!出口夏希"弱点克服"でフジ月9救世主へ

  5. 10

    内閣支持率急落…高市“安倍イタコ”首相にチラつき始めた突然「ブン投げ退陣」の既視感