「黄昏坂 七人斬り」門田泰明著

公開日: 更新日:

 夜の女たちの髪や化粧を整える「拵屋(こしらえや)」の銀次郎は、ある雪の降る夜に、なじみの居酒屋「おけらや」に物乞いにきた幼女と出会う。主人の六平によると、数日前から客の食べ残しを求めて訪ねてくるという。

 見かねた銀次郎は、自ら金を出して弁当を作らせ、お京と名乗った幼女を送っていく。道中、聞きだしたところによると、お京と母親の命の恩人の女性が病に伏せっているという。3人が暮らすのは、武家育ちを思わせるお京の話しぶりからは想像もできない、極楽橋近くの夜鷹たちがたむろする雑木林だった。翌日、銀次郎は恩人でもある医者の北善に極楽橋への往診を頼む。

 表題作のこの書き下ろしをはじめ、浮世絵師の宗次を主人公にした短編など著者の人気シリーズの神髄が楽しめる傑作選。

(徳間書店 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ホワイトソックス村上宗隆が「ゴミのような時間の本塁打」を量産する根拠

  2. 2

    全国模試1位の長男が中学受験、結果は…“ゲッツ‼”ダンディ坂野さんに聞いた 子への接し方、協力の仕方

  3. 3

    筑波大学の2次募集が受験生と業界で話題 「欠員1人」わざわざ補充のナゼ…どんな人が合格する?

  4. 4

    前田敦子“アンダーヘア透け疑惑”写真集が絶好調! トップ張った元アイドルの生き様を女性が強く支持

  5. 5

    鈴木農相「おこめ券 評価された」は大ウソ…配布したのは全国約1700自治体中たったの「29」

  1. 6

    「アッコにおまかせ!」最終回によぎる不安…準レギュラー陣全員で和田アキ子を支え迎えるフィナーレ

  2. 7

    大阪・和泉市の制度改革「初任給日本一」が生んだ3つの相乗効果 採用試験は競争率が約50倍に

  3. 8

    Wソックス村上宗隆にメジャーOB&米メディアが衝撃予想 「1年目にいきなり放出」の信憑性

  4. 9

    セクハラ寸前でも拍手喝采!R-1準優勝ドンデコルテ渡辺銀次の“業界評価”急上昇で「中年のカリスマ」となるか?

  5. 10

    広瀬アリス“炎上投稿”で赤西仁との結婚は「最終局面」へ “推しの結婚は全力で喜ぶべき”と持論展開