バス、最後の砦

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「連節バス物語」諸井泉著

「連節バス物語」諸井泉著

 連節バスとは聞きなれないが、車両をつなげたバスのこと。新橋駅前などでバスを待つと、わざわざ連節バスが来るのを待つ人の姿が多いという。席数も1.5倍あって大きなクジラを思わせる車体の非日常感が人気なのだろうか。その原点は実は終戦直後。本数が足りないのを補うためにトレーラーバスやツインバスが工夫された。

 東都観光バス社員としてかつてつくば博などでシャトルバス事業を担当したという著者は、バス事業問題だけでなく、連節バスの構造やしくみなどの解説もまじえて本書を進める。木炭バスやトロリーバスなどノスタルジーあふれる変わり種バスの紹介も楽しい。水陸両用バスや電気バスなど現代の変わり種もあって多様性に驚かされる。

 連節バスには縮小する鉄道の小型版としての未来への活路もあるのでは、という話には期待される光が見えるようだ。資料写真も豊富で、バスマニアのみならず実用価値も高そうだ。

(交通新聞社 1100円)


【連載】本で読み解くNEWSの深層

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