「吾輩は童貞である」キノブックス編集部編
「そもそも男の人生にとって大きな悲劇は、女性というものを誤解することである」と三島由紀夫は説く。童貞を早く捨てれば女性に関する誤解から目覚めることができ、これが男にとって人生観の確立の第一歩である、と。童貞を破る相手は処女よりも年増の女性のほうがよく、そういう女性の中には特に童貞を珍重する「童貞喰い」がいる。だが、世間にはニセモノ「童貞喰い」もいて、童貞を破ろうとせず、一歩手前まで誘惑して拒絶。男性を神経衰弱に陥れ、自分は十分残酷なスリルを楽しんで醜聞から身を守る。こういう女にひっかかりそうになったら、唾をひっかけて逃げ出すべし――。(「童貞は一刻も早く捨てよ」)
ほかに中島らもなど22人が童貞について語る。
(キノブックス 1300円+税)