「日本の童貞」澁谷知美著

公開日:  更新日:

 1920年代、童貞はカッコイイとされ、童貞が自ら童貞性を賛美していたという。童貞受難の現代、童貞であることは「悩まし」く「後ろめたい」ことであり、その地位は極めて低い。戦前、戦後の史料を分析しながら、その変化の過程と理由を探る論考。

 近代化以前の共同体では「筆おろし」などの儀式が行われ、童貞のいない時代・空間があった。そうした中、20年代の学生たちが確立した童貞=美徳論は、前例のない新しい概念だった。しかし、60年代半ばを分岐点に童貞は美徳から「恥」へと変わり始める。そうした変化をたどりながら、童貞であることに恥じらいを覚えるような社会とはどのような社会なのかを考察する。(河出書房新社 810円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安倍官邸“大号令”か 厚労省「実質賃金上昇率」水増し工作

  2. 2

    「誰のおかげで飯食ってんだよ」同年代アイドルの怒声に…

  3. 3

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  4. 4

    CM中止で加速…NGT48イジメの構図と暴行事件の“犯人”探し

  5. 5

    前のめり安倍首相に露が食わす「条文作成」の毒まんじゅう

  6. 6

    専門医は「説明不能」…米11歳少女の悪性脳腫瘍が消えた!

  7. 7

    仏捜査のJOC会長の長男 竹田恒泰氏“父擁護”のトンデモ発言

  8. 8

    「史上最弱横綱」稀勢の里を生んだ“機能不全”横審の大罪

  9. 9

    NGT48メンバーは自宅に男が 地方アイドルが苦しむジレンマ

  10. 10

    安倍首相の「フェイク発言」を追及しない本土のマスコミ

もっと見る