“積み重ね”が重要 1時間に「2分間」の軽い運動で健康増進

公開日: 更新日:

 日本でも、いま「日常的に体を動かすこと」の有効性について注目が集まっている。「運動と循環」などについて研究を行う東京工業大学社会理工学研究科・林直亨教授が言う。

「『Non-Exercise Activity Thermogenesis=非運動性活動熱産生』の頭文字をとって『NEAT(ニート)』と呼んでいます。意識した運動によらない体熱産生、つまり日常の生活で消費されるエネルギーのことで、これが健康維持のためにかなり役立つことが分かったのです」

 太っている人とやせている人を比べたある研究では、前者は長時間テレビを見ているのに対し、後者はスポーツクラブに行っていなくてもちょこまか日常的に動いていた。

 前出のベドゥ氏と同様に、「意識せずに動いていることが大きい。ほんのちょっとの積み重ねが非常に重要」と林教授は指摘する。

 NEATを増やすには、日常生活の中でこまめに動くこと。たわいもない動きでいい。職場では、プリントアウトするたびに自分で取りに行く。違うフロアのトイレに行く。ファクスやコピー取りは誰かに頼まず自分で行う。社内での連絡は直接相手の席に行って伝える。昼食は会社から離れた場所で取る。背もたれにもたれず、背筋を伸ばして座る。電車の中では立つ。休日は家事を手伝う――。こうした積み重ねが大切なのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  4. 4

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"

  5. 5

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  1. 6

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  2. 7

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の不倫スキャンダルをスルーするテレビ局の身勝手…ジャニーズの時の反省は?