絵本作家 有田奈央さん(36) 脳梗塞

公開日: 更新日:

 しかし、3週間が過ぎた頃から入院生活にも慣れ、時間的な余裕が出てくると、自分自身と向き合わざるを得なくなりました。

 リハビリしていても、簡単な動作すらできません。もどかしくて、どんどんマイナス思考になり、一種のうつ状態になってしまったのです。酷い時は看病してくれた妹に八つ当たりしたり……。

 それでも、理学療法士さんの励ましでなんとか歩けるようになり、入院から7週間で退院することができました。リハビリ専門病院への転院を勧められましたが、費用もかさむし、週2回、リハビリに通うようにして自宅療養を選択しました。

 家に戻ると、日常生活すべてがリハビリです。いまも散歩は日課で、杖を持たずに、もたもたしながらも家の近所や公園まで。ゆっくりでもいいから、とにかく毎日継続して歩こうという気持ちで歩いています。

 発症してから1年半。左手でグーチョキパーができるようになりましたが、コップやお茶碗を持つのはまだ怖いです。

 病気になってからは、お年寄りや病気の方の立場で物事を考えられるようになりました。そして、妹をはじめ、周囲の人たちへの感謝の気持ちも増えました。絵本を作ることも心の支えになったと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 3

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  4. 4

    鈴木紗理奈以外にもいた…あのちゃんが過去に口にしていた“キライな芸能人”の実名

  5. 5

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  1. 6

    日本ハムがソフトBに8戦全敗の悲惨…崩壊投手陣が口にする「伏見寅威ロス」

  2. 7

    元サッカー日本代表・大津祐樹さんはビジネスでも成功 年商300億円の高級腕時計会社の社長に

  3. 8

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  4. 9

    DeNAビシエド電撃引退のウラとフロント批判殺到の必然《もうハマスタに行こうとは思わない》

  5. 10

    文科省「教育の政治的中立性」で波紋…なぜ森友学園がセーフで、同志社国際がアウトなのか?