著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

「適度なウオーキング」って? 2時間以上で死亡リスク低下

公開日: 更新日:

「適度なウオーキングが健康長寿に良い」という話を聞くことがあります。実際のところ、どれほど影響があるものなのでしょうか。

 日本人高齢者を対象として、1日の歩行時間と死亡リスクの関係を調査した前向き観察研究(コホート研究)が、日本疫学会誌2015年11月号に掲載されています。

 研究開始時に64歳、または65歳だった1239人の男性が対象です。

 対象者を1日の歩行時間で「0.5時間未満」「0.5~1時間」「1~2時間」「2時間以上」の4グループに分類しています。0.5時間未満のグループを基準として、それぞれの歩行時間グループの死亡リスクについて、死亡するか、75歳になるまで追跡調査しました。なお、喫煙習慣、飲酒習慣、BMI、定期的な運動の有無、睡眠時間、高血圧や糖尿病といった病歴など、結果に影響を与えうる因子で補正しています。

 その結果、歩行時間が1日0・5時間未満のグループに比べて、1日2時間以上では死亡のリスクが48%低いことが示されました。ただし、1日2時間未満の各グループでは明確な差は見られませんでした。歩行時間が長い人は、健康意識が高く健康状態も良好であると考えられ、死亡リスクの低下は歩行時間だけが原因ではないかもしれません。

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