助かった患者に共通点 大動脈瘤で死なない3つのポイント

公開日: 更新日:

「患者さんの多くは、別の検査時に偶発的に大動脈瘤が見つかっています。声がかすれるなど“いつもと違う症状”があれば病院で原因を調べることはもちろん大切です。しかし、他の疾患のリスクも高くなる50歳以降に大動脈瘤破裂が増えることを考えると、健康診断や人間ドックなどの検査を定期的に受けることが、結果的に大動脈瘤の早期発見につながりやすい」

 最適の検査はCTだ。大動脈瘤がある人は、血圧悪玉コレステロール値が高い人が多い。どちらも高い人は、より注意が求められる。

【発見されたら?】

 大動脈の直径は胸部で約3センチ、腹部で2センチ。

「2倍以上の大きさになると破裂のリスクが高いので手術の対象です。それより小さければ経過観察になります。血圧が上昇すると大動脈瘤が大きくなるので、血圧を120以下に下げながら見ていきます」

 残念ながら大動脈瘤を縮小させる薬はない。

【治療で重要なポイント】

 大動脈瘤の治療には、血管にカテーテル(細い管)を挿入して人工血管を患部に装着する「ステントグラフト内挿術」と、外科手術で人工血管を縫いつけて埋め込む「人工血管置換術」がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった