視覚障害招く5つの病気は2年に1回の眼科検診で早期発見

公開日: 更新日:

 これら5つの病気を発見するには、一般的な眼科検診で行われるような検査を受けるだけでいい。「視力検査」「眼圧検査」「眼底検査」「細隙灯顕微鏡検査」を行えば、病気があるかどうか大抵は判断できるという。

 何度も特別な検査を受けなくて済むので、患者はそれほど手間がかからない。

「細隙灯顕微鏡検査は、細隙灯と呼ばれる拡大鏡を使って光を目に当てて角膜や水晶体などを調べるもので、白内障かどうかが分かります。緑内障糖尿病網膜症、変性近視、加齢黄斑変性は、いずれも網膜・視神経の病気なので、眼底写真を撮影すれば分かります。これらの検査で異常があれば、さらに詳しい精密検査を受ければいいのです」(山田教授)

 いずれの検査も健康保険が適用されるため、3割負担なら2000円前後で済む。失明のリスクを大幅に減らせることを考えれば、安いものだ。

 5つの病気は、いずれも進行中は痛くもかゆくもないので、異変を感じてから検査を受けてみたら、かなり悪化していたというケースが少なくない。また、健康診断や人間ドックで見つかっても、そのまま放置してしまう患者もいるという。

 中高年になると、目の病気が増える。失明を防ぐためには、定期的な検査を受け、異常が見つかったら早い段階で適切な治療を始めることが大切だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々