著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

アメリカ合衆国大統領はどれほど健康であるべき?

公開日: 更新日:

 今月11日、米大統領選挙ヒラリー・クリントン候補がよろめく場面が世界を駆け巡り、大騒ぎになりました。

 結局、軽い肺炎と分かりましたが、これをきっかけにクリントン、トランプ両候補の健康診断結果が次々に発表されました。どちらがより健康なのかとの論争が広がる一方で、国民の間には戸惑いが広がっています。「大統領候補はどのくらい健康であればいいのか?」の基準がないからです。

 大統領候補の健康診断結果が公になることは、つい最近までありませんでした。2008年、皮膚がんの病歴と戦争捕虜の経験を持つマッケイン候補が、自らの健康を証明するために大量の資料を公開したのは例外的なことでした。

 逆に、病気を隠蔽してきた歴代大統領はたくさんいます。こっそりがんの手術をしたクリーブランド大統領、車椅子だったことをひた隠しにしたルーズベルト大統領、若くて健康に見えてアジソン病だったケネディ大統領……。レーガン大統領は任期後にアルツハイマー病と診断され、任務への影響を疑う声もありました。

 そのレーガン大統領は、立候補当時69歳で史上最年長。今回、68歳のクリントン候補が当選すると史上2番目、70歳のトランプ候補だと史上最年長になります。果たして大統領の激務を遂行できるのかとの疑問もありますが、その対策はすでに考えられているといいます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃