貴ノ岩は2通提出 診断書は患者の意向を沿って書けるのか

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 貴ノ岩は「頭を骨折したのではないか」と済生会福岡総合病院を受診して入院。CT検査などでハッキリしない“骨折の痕”があったことから④の「頭蓋底骨折・髄液漏の疑い」が記載されている。

「たとえば、腰痛で受診した人を検査して、骨にも筋肉にも臓器にも異常がないことはあります。逆に直接関係はないが、間接的に関係するかもしれない何かが見つかることも少なくない。そうすると、診断書は、『急性腰痛症の疑い』などになります」(西崎氏)

 貴ノ岩が単に「頭が痛い」というだけだと、“骨折疑いの診断書”にはならなかっただろう。“作戦勝ち”か。

■雲隠れ費用は1泊10万円

 今年2月には、京都府立医大の医師らが、暴力団関係者の病状について「刑事施設での拘禁に耐えられない」とする虚偽の診断書を作成。虚偽有印公文書作成・同行使容疑などで京都府警に強制捜査された。貴ノ岩のケースは、受診理由を検査して「疑い」としていることから、虚偽には至らないと考えられるそうだ。


 VIPを受け入れる部屋は、やはり特別だ。乳がんで亡くなった小林麻央が治療を受けたとされる病院の関係者が言う。

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