精巣がん<2>「全身に転移しています」摘出後に衝撃の告知

公開日: 更新日:

 42歳のとき、「東京慈恵会医科大学付属病院・泌尿器科」(東京・港区)で、ステージⅢbという末期「精巣がん」の手術を受けるとき、大久保淳一さん(53歳=同区在住)は、担当医から、「術後は入院1カ月ぐらいで退院できて、会社(ゴールドマン・サックス証券)に戻れますからね」と、明るい声で説明された。

 20、30代に多い「精巣がん」は、米国のプロロードレーサー、ランス・アームストロング(1971年~)も治療の経験者である。

 大久保さんはがんに侵された片方の睾丸を全摘出した。手術後3日目、担当医からこう告知される。

「がんは腸、肺、首の各リンパ節など全身に転移しています。長い治療になりますから……」

 ショックは大きかったが、夫人が一言こう励ましてくれた。

「あなたなら何とかなるでしょう!」――。 

 翌日から、壮絶な化学療法が開始された。

 点滴で3種類の抗がん剤を挿入(多剤併用化学療法)した。しかし、その副作用が半端ではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか