胆管がん<2>手が付けられず2時間で手術終了と3日後に知り

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 妻や両親に見送られて手術室に入った。家族は、12時間の手術時間を考慮し、いったん自宅に戻った。ところが、すぐに病院から呼び出しを受けたという。開腹すると、胆管がんは腹膜やリンパ腺にも転移しており、手がつけられない。開いた腹部はすぐに閉じられたのだ。

 西口さんが、わずか2時間の手術を知ったのは術後3日目である。病期は末期の「ステージⅣ」だった。

「担当医師から説明を受けたとき、“ああ、私はこれで終わったな”と、覚悟しましたね」

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