大腸がん<4>「共済保険と高額療養費制度に助けられました」

公開日: 更新日:

■3年半の治療費総額は300万円前後

 入院費や薬にかかった治療費総額は300万円前後(3割負担)だったが、当時の高額療養費制度で還付の手続きも行った。

「実はがん保険にも入っていました。でも不運というのでしょうか、がんの告知を受ける半年ほど前に満期が来ました。更新料が高かったため、どうしようかと他を検討中でがん保険には入っておりません。そのために高額の保障が受けられずに残念でしたが、それでも入っていた共済保険に助けられましたね」

 また、ある程度の蓄えがあった。その預金を崩して病院代に充て、住まいも自宅だったために金銭的には助かったという。

 治療から晴れて解放された2カ月後の7月、体調はまだ十分に回復していなかったが、気分転換とばかりに姉と一緒にフランス旅行に出かけた。

 帰国してすぐ、年老いた両親のために自宅をバリアフリーに改築する。

 ところが、「できることなら娘のがん治療を代わってあげたい」と、声を何度もつまらせていた心優しい父親は翌年1月に倒れてしまう。介護に心血を注いだが、12月に他界した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"