著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

応用の幅が広がったゲノム編集が食卓を変える日も近い?

公開日: 更新日:

 ヒトの受精卵の段階で遺伝子を改良する「デザイナーベイビー」の実現が話題になっていますが、この研究では、期待通りの性質を持った「デザイナーピッグ」は、すでに実用化されつつある、というわけです。

 日本では、筋肉量を増やした「マッスル鯛」が話題になっています。動物にとって筋肉は必要不可欠ですが、増えすぎるとエネルギーの消費も増えるため、自然界では逆に不利になります。筋肉が増えすぎるのを抑えるのが「ミオスタチン」という酵素です。近畿大学の研究チームは、鯛のミオスタチンの遺伝子をノックアウトすることにより、通常の2倍の筋肉量を持つマッスル鯛を生み出すことを目指しているそうだ。

 ほかにも穀物の収量を増やしたり、病気に強い柑橘類を開発したりと、農作物や家畜、魚などで、成功例が多数報告されています。ゲノム編集で生まれたそれらの食物が、われわれの食卓に上がるのも、そう遠くなさそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景