2020年実用化へ最終段階 「線虫」が尿からがんを見つける

公開日: 更新日:

 線虫によるがん検出の「感度」、がんでない人をがんでないと判定できる「特異度」は共に90%前後。ステージ0期、Ⅰ期でも反応するという。

「いまは手作業でやっていた部分を機械に置き換えるシステムの最終モデルをつくっているところです。実用化は、2020年1月からのサービス開始を目指しています。全国に解析センターを配置して、そこに医療機関から検体を送ってもらう。最初のうちは、共同研究をしている医療機関が窓口になるでしょう」

 線虫がん検査は、再発・転移の診断、治療効果判定への応用も検討されている。また、次の目標は「ゲノム編集によってがん種を識別できるオリジナルの線虫を開発すること」だという。

▽2010年九州大学理学部生物学科卒後、同大システム生命科学府博士課程修了・博士(理学)取得。ミツカンホールディングスを経て、HIROTSUバイオサイエンス入社。17年現職、18年から研究開発本部・副本部長を兼務。〈所属学会〉日本分子生物学会など。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?