著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

太り過ぎで13人死亡 うち4人はうまく呼吸できずに窒息死

公開日: 更新日:

 それだけでなく、高血圧動脈硬化を呼び込むため、心筋梗塞脳梗塞の遠因になることが知られています。また最近の研究では、がんのリスクが2~3割も高まることが示されています。関連死を含めれば、中高年男性の犠牲者は数千人に及ぶはずです。

 職場健診では、空腹時血糖値(正常値110㎎/デシリットル未満)とHbA1c(同6.0%未満)という2項目を測定するのが一般的です。そのどちらかが正常値を超えると糖尿病予備群とされ、さらに空腹時血糖値126㎎/デシリットル以上、またはHbA1cが6.5%以上になると、いよいよ糖尿病を疑われます。

 私は109㎎/デシリットルと5.9。ぎりぎりの正常範囲です。

 なお世間には、糖尿病で死ぬ前に太りすぎ(過栄養)で死んでしまう人もいます。

 この年は13人が亡くなりました。しかもそのうち4人は、太り過ぎて呼吸がうまくできず、半ば窒息死したのでした。

 太っても、せいぜい“ちょいメタボ”、BMIで言えば26前後までで踏みとどまっていたいものです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層