著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

がんでは乳がん・子宮がん 85%を占める「5大死因」とは

公開日: 更新日:

 前回の連載では、中高年男性(40~64歳)の、ちょっと残念な死因を見てきました。では、中高年女性ではどうでしょうか。

 2016年における中高年女性の死亡数(3万9439人)は、同世代の男性死亡数(7万9781人)の半分にすぎません。死因別に見ると、がん(2万1915人)、脳卒中(3797人)、肺炎(3103人)、心臓血管疾患(2616人)、自殺(2343人)という上位5死因で、全体の85・6%を占めているのです。

 がんの中では、乳がん(5076人)と子宮がん(子宮頚がんを含む)・卵巣がん(合計3868人)が際立っています。

 ということは、逆にこれらのがんを早期発見・早期治療できれば、中高年女性の死亡数を効果的に下げることができ、ひいては女性全体の平均寿命を引き上げることが期待できるわけです。

 しかし、5大死因以外で目を引くような死因は、あまり見当たりません。少し珍しいものになると、亡くなったのは1人か2人、せいぜい数人といった具合で、「残念な」よりも「運悪く」のほうが当たっているような感じです。つまり、中高年女性の残念な死因について論じるのは、少々難しい。それに、他人の死をそんなに軽々しく扱うのは不謹慎だと、お叱りを受けそうです。

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