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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

塗るだけでOKの男性用避妊薬 ついに臨床実験スタート

公開日: 更新日:

 これだけ医療が進化しても、男性の避妊といえば古き良きコンドームかパイプカットのみ。一方、女性用も50年以上変わらない避妊ピルが主流で、人によっては吐き気や頭痛、体重増加から性欲減退まで副作用も多く、「女性ばかりがこうしたリスクを負うのは不公平」という声がずっと前から上がっていました。

 しかし2019年、ついに効果的な男性用の避妊アイテムの登場に一歩近づくかもしれません。

 アメリカ国立衛生研究所では昨年11月、男性向けの画期的な避妊薬の臨床実験に参加を希望する400組の男女カップル募集を開始しました。「NES/T」と呼ばれるこのジェルは、プロゲスチン化合物を含むセジェステロン酢酸(商品名ネストロン)と、男性ホルモンのテストステロンからなり、これを1日1回男性の肩や背中に塗ることで体内に吸収され、プロゲスチンが精巣内のテストステロンの製造を妨げて、精子の数を限りなくゼロに近づけるというもの。

 なぜジェル状なのか? その理由は、ネストロンは経口で摂取しても体内に吸収されず、テストステロンも1日で体外に排出されてしまうため、ジェル状がベストだといいます。塗り始めて精子の数が十分低くなった時点で、女性がピルをやめても妊娠しなくなるとのこと。また、女性用のピルは1日でも飲み忘れると妊娠のリスクが高まるのに対し、このジェルは1回塗り忘れてもそれほど大きな影響はないそう。さらに、気になる性欲低下のリスクも、テストステロンを同時に摂取することで防げるといいます。

 アメリカでは、1年間の妊娠の4割もの「予定外」の妊娠が報告され、女性や赤ちゃんの健康への影響が懸念されています。この臨床実験が全て終了するのは2021年9月ですが、成功すれば避妊に画期的な変化をもたらしそうです。

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