専門家が解説「運動で痩せること」の難しさと正しい考え方

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「理由は体重の恒常性にあります。人は運動で消費したエネルギーを補うため、普段よりたくさん食べて、運動以外の時間帯の活動量を意思と無関係に抑制するからです」

 運動後に急に眠くなったり、体が冷えたりするのはそのためだ。

「一般的に、1日の総エネルギー消費量の約50~80%を基礎代謝が占め、食事誘導性熱代謝が約10%、残りの10~40%が生活活動代謝になるといわれています。一般人の運動によるエネルギー消費量は驚くほど少なく、それ自体で痩せることは難しいのです」

 例えば、日本人男性の1日当たりの総エネルギー消費量(年齢50~69歳で身体活動レベルが3段階中2段階の場合)は約2450キロカロリー。一方、時速3キロ程度の速度で45分間歩いた場合の消費エネルギーは104キロカロリー。1日の総エネルギー消費量の4%にすぎない。

「にもかかわらず、起きている時間のうち、準備を含め1時間近くを費やすことは効率的な痩せる手段とはいえません」


■筋肉増強で基礎代謝アップは現実的ではない?

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