ワクチン開発にはいくつもの高い壁…使用可能まで1年以上

公開日: 更新日:

 3段階の臨床試験を終えた後、規制当局による審査と承認を経て、ワクチンの製造と品質管理が行われるようになる。今回は特例で一般的な臨床試験よりも短い期間で済むとみられるが、それでもまだ時間がかかる。

 ワクチン開発で徹底した試験が行われるのは、有効性と安全性をしっかり確認するためにいくつも“壁”があるからだという。

「ワクチンを投与することで新型コロナウイルスに対する抗体がつくられたとしても、ウイルスに対抗する抗体の量や強さを指す『抗体価』がどれくらいあれば予防効果があるのかはわかっていません。抗体の生着には個人差もありますし、基準となる値の見極めも必要です。また、つくられた抗体がどれくらいの期間にわたって機能するのかもわかりません。インフルエンザワクチンのように1年程度は効果があるのか、数十年も持続するのか、1週間で効かなくなってしまうのかといった検証も必要です。また、ウイルスは変異が早く型が少し変わってしまうだけでワクチンの効果が望めなくなります。どう対応するかの研究も行わなければなりません」(神崎浩孝氏)

 安全性で懸念されているのが、「ADE」(抗体依存性感染増強)だ。ワクチンの投与によってつくられた抗体が、免疫細胞に対するウイルス感染を促進し、感染した免疫細胞が暴走して症状を悪化させてしまう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ