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神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

薬の効き目は「いかに効率良く目的の臓器まで薬を運べるか」が重要

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 ほかに、ノロウイルスやロタウイルスは下痢など消化器系の症状を引き起こします。肝炎ウイルスは肝臓で肝炎を起こし、がんの原因になる場合もあります。狂犬病ウイルスや髄膜炎ウイルスなどは神経系に感染しますし、いぼのように皮膚に感染するウイルスもいます。

 神経のように薬を運ぶためには厄介な部位もあれば、皮膚のように比較的容易な部位もあります。抗ウイルス薬の効き目は、成分そのものの強さに加え、感染部位へ薬を高効率に送達できるかという点も重要なのです。

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