その咳、発熱、けだるさは「カビ」が原因かもしれない

公開日: 更新日:

 梅雨特有の高温多湿が続いている。気をつけたいのはカビの増殖だ。微生物群の一種であるカビは、現在、確認されている数値だけでも7万~9万種といわれている。

 そのカビは体に悪いイメージがあるが、実は世紀の発見と言われた、抗生物質ペニシリンは「ぺニシリウム」(アオカビ)から誕生した。

 カビの研究からは他に抗がん剤や抗生物質、臓器移植時に使用される免疫抑制剤なども開発されてきている。

 半面、カビにはイメージ通り体に害を与えるものも多い。「水虫」はその代表で、コメや穀物に付くカビが産生した「マイコトキシン」に、発がん性物質が含まれていたことも分かっている。カビの効能は、まさに両極端だ。

「カビは病原性が弱く、通常の生活を送っていたら、それほど心配することもありません。ただし、『アスペルギルス』や『トリコスポロン』などのカビを持続的に吸引する環境にいると、アレルギー性の肺炎やぜんそくを起こす恐れがあります。これは注意したいですね」

 こう語るのは長崎大学大学院の柳原克紀教授(医歯薬学総合研究科病態解析・診断学分野)だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」