著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

推奨されている2週間以内の使用でもステロイドは危ない?

公開日: 更新日:

 ステロイドという薬があります。これは正確にいうと糖質コルチコイドといって、体の副腎という場所から分泌されるストレスホルモンです。

 このステロイドには炎症を抑える強い作用があるので、炎症を起こす体の病気に対して広く使用されています。湿疹の薬であるステロイド剤も、湿疹が皮膚の炎症なので効果があるのです。

 ステロイドは非常に高い効果のある薬ですが、副作用(有害事象)が多い薬でもあります。胃潰瘍や肺炎糖尿病、骨粗しょう症などはいずれもステロイドの使用で起こる可能性のある病気です。こうした副作用は、主に数カ月以上というような長期の使用で、その危険性が高まると考えられています。そのため急性の病気に対するステロイドの使用は、なるべく2週間以内にとどめることが推奨されているのです。それでは、2週間以内のステロイドの使用には問題はないのでしょうか? 今年の米国医師会の小児科専門誌に、14日以内のステロイドの使用が、その後の病気の危険性と、どのくらい関連しているのかを調査した、台湾での研究結果が報告されています。

 それによると、短期間のステロイドの使用でも、その後の肺炎や胃潰瘍などの危険性は高くなっていました。ステロイドはとてもよく効く薬ですが、短期間の使用でも副作用は起こることがあるので、確実に必要な時に限って、慎重に使うことが大切なのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る