著者のコラム一覧
田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

会話の内容を覚えていない…認知症を疑う前に耳をチェック

公開日: 更新日:

 このところの新型コロナへの警戒から、以前のように年末年始に帰省する方はめっきり少なくなったかもしれません。それでも久しぶりに帰省した実家で、「昔はおしゃべりだったのに、今は話そうとしない」「テレビを見なくなった」「会話をしていてウンウンと聞いていたのに、その内容を覚えていなかった」といった老親の受け答えの変化に、「あれ?」と思う方もいるでしょう。

 このようなことがあると、もしかして認知症かもと疑ってしまうものです。でもそれは、実は聞こえにくさが影響している可能性があるのです。

 当店にいらっしゃる多くのお客さまの訴えを伺うと「何度も聞き返すのは悪いと思ってしまい、聞こえていないと言いづらいので、聞こえているふりをしてその場をやり過ごす」という方が少なくありません。

 2世帯住宅に、娘さんと奥さまと暮らす86歳の男性がいらっしゃいました。足腰が悪いため日頃は近所を散歩する程度で、病院にも定期的に娘さんと一緒に通う。診察時には先生のお話をウンウンと絶妙な相づちで聞いていますが、家に帰ってから先生の話を家族ですると「そんなことは知らない」と言い、でもプライドがあるので、先生の前で「聞こえません」と言えないというのでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか