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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

ワクチンと人工妊娠中絶をめぐり、米国で保守とリベラルが激しく分断

公開日: 更新日:

 ところが、彼らの主張に大きな矛盾があると指摘するのはリベラルです。ワクチンやマスク反対の根拠として、中絶を支持する擁護派とまったく同じスローガンを掲げているからです。

 ワクチン反対派は「私の体のことは自分で決める」と接種拒否を正当化していますが、中絶擁護の伝統的なスローガンも同じ「私の体のことは自分で決める」です。つまりまったく同じ主張なのに、中絶に関しては認めないという矛盾が生じているのです。

 これに保守政治家ものらりくらりと乗っかり、その結果、分断に振り回されるのは一般市民という、この状況そのものが“アメリカ病”という批判も少なくありません。

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