AIを活用したシステム「AI-PHARMA」が最適なクスリ情報を提供 導入施設が増加中

公開日: 更新日:

 近年、医療の分野でもAI(人工知能)を活用したシステムが続々と登場している。画像やデータの診断サポート、身体情報のモニタリング、投薬や手術といった治療に応用するシステムの開発も進んでいる。そんな中、自然言語処理AIを活用した医薬品情報管理システム「AI-PHARMA(アイファルマ)」を導入する医療機関や薬局が着実に増えている。開発を主導した岡山大学病院・薬剤部・人工知能応用メディカルイノベーション創造部門教授の神崎浩孝氏に詳しく聞いた。

「薬剤師は、医師や看護師、同僚の薬剤師からクスリに関する質問が頻繁に寄せられます。その際、状況に応じて迅速に最適な回答が求められるのですが、医薬品情報は膨大で、問い合わせがあったクスリについて調べ、確認する作業が必要になってきます。ただ、クスリには一般名(成分名)と製品名(商品名)があるうえに現場での呼び方がいくつもあり、さらに、クスリの使用法についての言い回しや表現も人によってさまざまです。そのため、パソコンで医薬品のデータベースを検索する際に的確な単語を組み合わせることに苦労して、目的の情報になかなかたどりつけないケースがありました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ