AIを活用した「人工膵臓」の開発 チューブ不要のパッチ式

公開日: 更新日:

 1型糖尿病患者では、一日に何度もインスリン注射が必要になる。そのインスリン注射を自分で打たなくて済むシステムが「人工膵臓(すいぞう)」。正式には「インスリン自動投与制御システム(AIDシステム)」という。欧米ではすでに臨床使用されており、日本では医療機器メーカー「テルモ」(東京都渋谷区)が開発を進めている。

 テルモが実用化を目指す人工膵臓の仕組みは、どんなイメージになるのか。同社のホスピタルカンパニーDM・ヘルスケアグループ長の木川善也氏が言う。

「腹部に貼る『持続血糖測定器』と『パッチ式インスリンポンプ』、そしてAI(人工知能)によるインスリン投与制御アルゴリズムを搭載した『スマホ型端末』で構成されます。持続血糖測定器が間質液中のグルコース濃度を5分間隔で連続的に測定し、そのデータがスマホ型端末に送られ、管理する食事運動の情報と合わせて、AIが最適なインスリン量を算出します。その結果をインスリンポンプが受信し、本物の膵臓のように微調整されたインスリンが持続的に自動投与されるのです」

 食事や運動をするときだけは血糖値の振れ幅が広くなるので、食前に食事量のデータを、運動の際にはそのデータをスマホ型端末に打ち込む必要があるものの、それ以外は患者が細かい設定を行う必要がなくなるという。インスリンポンプは機械の部分が脱着式で、入浴時には機械だけ外し、3日に1回交換する。持続血糖測定器は装着したまま入浴でき、10日に1回交換する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  4. 4

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  2. 7

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  3. 8

    Snow Manの強みは抜群のスタイルと、それでも“高みを目指す”チャレンジ精神

  4. 9

    小室眞子さん最新写真に「オーラがない」と驚き広がる…「皇族に見えない」と指摘するファンの残念

  5. 10

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か