クスリの一包化が「アドヒアランス」を妨げる一因になる
                        
 ノンコンプライアンスを防ぐコツの1つとして、「クスリが処方された意図、治療方針を患者が理解・納得したうえで、しっかり服用(使用)すること」が挙げられます。これを「アドヒアランス」といいます。コンプライアンスが受け身の意味合いが強いのに対し、アドヒアランスは能動的な意味合いが強い言葉になります。
 高齢者の中には、さまざまな理由で多くの種類のクスリが処方されているケースがあります。そのような場合、服用しやすいようにクスリが一包化されることが多いのですが、実はこれがアドヒアランスの妨げになることもあります。
 クスリが一包化されると、一つ一つの錠剤がどういったクスリなのかわかりにくくなります。そうなると、クスリを服用するという行為自体が受け身になるだけでなく、処方意図が理解できず、クスリの服用し忘れ、つまりノンコンプライアンスにつながっていくのです。
 こういった状況を防ぐために、クスリには効果や副作用が記載された説明シートが付いてきます。説明シートは毎回付いてくるので、読んでいないという方もいま一度目を通し、ご自身が使っているクスリの処方意図、治療方針を再確認してみてください。それがアドヒアランスの第一歩となります。                    

 
                             
                                     
                                        



















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                