マスクが感染リスクをアップさせている可能性はないのか

公開日: 更新日:

 マスクは着用者自身がウイルスが含まれる飛沫を周囲にまき散らすことを防ぐのが主な目的である。

「空気中に漂う、ウイルスを含んだエアロゾルを吸い込むことを防ぐと考えている人が少なくないですが、それはN95のような顔に密着するマスクを装着した場合です。隙間のあるマスクをしている人は逆にエアロゾルを多く排出している可能性がある。それは、スーパーコンピューター『富岳』を使ったマスク着用者のエアロゾルの飛び具合を調べた実験でも明らかです」

 マスクをすることで呼吸器系の鼻腔、口腔、肺内、気道の温度が上昇し、排出されるエアロゾル量が増え、より感染が拡大しやすくなっているのではないか。

■欧米ではマスク着用が減っている

 日本では連日、新規陽性者数の記録更新が続いている。しかし、欧米でも陽性者数が増えているとはいえ、最高記録を更新しているわけではない。

 その違いにマスクがあるのではないか、と岩室医師は考えている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い