コロナ禍で一気に広まった「解熱鎮痛薬」に追加された重大な副作用

公開日: 更新日:

■皮膚症状が出たら注意

 アセトアミノフェンは、脳の中枢神経や体温調節中枢に作用することで効果を出す。効き目が穏やかで体への負担や副作用も少ないため、子供や妊婦にも処方されている。乳幼児の解熱に使われる座薬もアセトアミノフェンだ。抗炎症作用がほとんどなく、コロナ感染やワクチン接種による発熱に対しても、“安全な解熱剤”として推奨されていた。それが、まれとはいえ最悪なら命の危険がある深刻な副作用が判明したとなると、より慎重かつ適切に使用する心構えが必要になる。

「アセトアミノフェンなら安心安全という思い込みは捨てて、極めてまれとはいえ深刻な副作用が起こるケースもあり得ると知っておくことが大切です。そのうえで、使い始めてから1カ月以内に体に異変が現れたら、すぐに医師や薬剤師に相談してください。薬剤性過敏症症候群と同じように、クスリに対する過敏反応によって起こるスティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死融解症でも、最初は発疹などの皮膚症状が出るケースが多いといえます。アセトアミノフェンを使って皮膚症状が出たら、すぐに医療機関を受診しましょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  4. 9

    高市早苗総裁はまだ首相じゃないのに閣僚人事?「内閣の要」官房長官に“激ヤバ”木原稔前防衛相のワケ

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言