著者のコラム一覧
青木春美

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師。

中国鍼灸と日本鍼灸の違いは? 「治療目的」が大きく異なる

公開日: 更新日:

 そのため使用する鍼にも違いがあります。

 中国鍼灸では対処の仕方に応じて、太い鍼、長い鍼、細い鍼、さらには短い鍼といったさまざまな鍼が使用され、施術者が鍼自体を持って皮膚に押し込むようにして刺すイメージとなります。

 それに比べて日本鍼灸では比較的細くて軟らかく、しかも弾力が良い鍼を使用しています。太さによって色分けもされるなど日本らしい繊細な工夫が施されており、施術の仕方も、「鍼管」という管の中に鍼を入れ、鍼の頭をトントンとはじくように叩きながら入れていきます。鍼管は、江戸時代より以前に日本の鍼師が考案したと言われています。

 鍼灸の本場である中国では、鍼灸は中医学として病気の治療としての役割を確立してきた歴史を持ち、より広範囲に広がっていきました。一方、日本では鍼灸師の数は限られており、少ない刺激でより効果を出すために、道具を工夫し鍼灸の技を磨くなど独特な発展を遂げてきたのでした。

 そんな日中両方の鍼灸を、病証に合わせて使い分けることができるいまの私たちは幸せだといえるでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  4. 4

    高市政権が抱える統一教会“爆弾”の破壊力 文春入手の3200ページ内部文書には自民議員ズラリ

  5. 5

    前橋市長選で予想外バトルに…小川晶前市長を山本一太群馬県知事がブログでネチネチ陰湿攻撃のナゼ

  1. 6

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網

  2. 7

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  3. 8

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  4. 9

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 10

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」