宮城県で1年間試作 市場に出回らぬ唐辛子2種を生かじり

公開日: 更新日:

中国からやってきて、日本で育った唐辛子を食す」という会に参加した。主催は、羊好きなら知らない人はいないであろう、「羊齧協会」主席の菊池一弘さん。

 その日出された唐辛子は2種類。「XIANGYAN1142」と「Xiangla №2」。宮城県で1年間試作されたもののお披露目で、まだ市場に出回っていないため、正式名はない。「辛い唐辛子ではなく、ピーマンの代用になるような日本の食文化に合うもの」「中国料理人たちの声を生かし、中華料理に使いやすいもの」がポイントだそう。

 一方は太くて、見た目は京都伝統野菜の万願寺唐辛子。もう一方は、青唐辛子を少し太くしたような感じか。青唐辛子風は「辛いと聞いていたんですが、試食したらそれほどではなかった」とスタッフさん。

 ほかの夏野菜とともに盛られた唐辛子を生でいただく。中国味噌と日本味噌が用意されていたが、まずはそのままで。ピーマンをもっとパリッとさせた味。獅子唐に辛いのとそうでないのとがあるように、記者が食べたものは辛さなしだったが、おとなりの方が食べたものは後から辛さがグイグイきたようで「これは、なかなか……」と休み、休み、かじっていた。

 揚げびたし、肉詰め、エビ詰め、羊肉との炒め、卵との炒め、サラダと、唐辛子尽くし。2種の唐辛子がメニューとして提供されるのはまだまだ先のようだったが、その頃には、どれほどの辛さになっていることやら。(和)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?