著者のコラム一覧
佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

7年前に大腸がんの手術を受けた男性が、熱中症の疑いで来院したが…

公開日: 更新日:

 このところようやく暑さが和らいできたように感じますが、今年の夏は暑い日が続き、テレビやラジオでは「熱中症の予防には喉が渇いてからでは遅い」「こまめに水分補給を」「コップ1杯の水を」と盛んに注意を呼びかけていました。

 そんな暑さが厳しかった時季のお話です。

 78歳のOさん(男性)が、ふらつきと頭痛で救急外来を受診されました。午前中、ひとりで自宅近くのグラウンドに高校野球の練習を見に出かけ、ふらついて帰ってきたとのことで、73歳の奥さんがOさんを病院まで連れて来られたのです。

 Oさんは、もうろうとしていましたが、奥さんに支えられながら歩いて来られました。血圧は上138㎜Hg/下72、脈拍は62でした。本人はぐったりした感じで、あまり話しません。

 奥さんによると、Oさんは7年前に大腸がん手術を受け、病院の外科に5年間通院していたそうです。現在は、高血圧糖尿病で、自宅近くの医院に2カ月に1回通院し、内服薬の治療を続けているといいます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」