白髪を科学する(2)マリー・アントワネットの「一夜白髪」は事実か

公開日: 更新日:

 昔から、恐怖により一晩で総白髪になったとの逸話は多いが、本当か? 資生堂リサーチセンター(研究所)で主に薄毛、白髪の研究に携わった日本毛髪科学協会の出田立郎氏が言う。

「ヒトの頭髪が極めて短期間で白髪になる現象はフランス王妃マリー・アントワネットが有名で、『マリー・アントワネット症候群』という名前までついていますが、1800年から200年間の論文のなかに約200例以上が報告されています。その仕組みは円形脱毛症が全頭に生じ、有色毛の選択的脱落が起こることが原因とされています」

 恐怖が白髪を生むメカニズムは、ハーバード大学の研究チームが2020年1月に科学誌「Nature」(電子版)に報告している。それによれば、急性ストレスによって交感神経系が過剰に活性化すると、神経伝達物質のノルアドレナリンが大量に放出される。すると、毛包の色素再生幹細胞が過度に活性化され、急速に枯渇し、白髪を促進させるという。

 マリー・アントワネットは、「女帝」と呼ばれたオーストリア大公マリア・テレジアの15番目の子供(十一女)で、14歳のときにフランス王太子(後のルイ16世)と政略結婚し、先代ルイ15世の崩御に伴う即位により18歳でフランス王妃になった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ