膝痛とオサラバ!治療最前線(4)炎症の原因物質は進行に伴って減少し鎮痛剤が効きづらくなる

公開日: 更新日:

 順天堂大は特定機能病院ということもあり、患者の大半は他の医療機関で治療を受けたものの症状が改善されなかった人たちだ。眠れないほど強い痛みが生じていても、レントゲン検査で初期と診断され、消炎鎮痛剤のみを処方されている患者も少なくない。

「正確に進行程度を評価するには、レントゲン検査は立った状態での撮影が重要です。しかしこれが一般クリニックでは難しい場合もある。また、レントゲンでは映らないものもあり、通常は行わないMRI検査も、必要に応じて取り入れます。レントゲン検査で初期であっても、MRIでは軟骨の下の骨に異常を認めるケースが多く、これが拡大する例では変形性膝関節症が進行しやすい。さらに、MRIであればレントゲンではわからない軟骨の質の変化も確認できます」

 最新技術を用いての総合的な診断で、痛みの原因を探り、“合う”鎮痛剤を選ぶ。手術には、関節鏡術、骨切り術、人工膝関節置換術、さらに人工膝関節置換術には部分置換、全置換があるが、変形性膝関節症の程度、病態、患者の年代や求めることによって、適しているものが異なる。どれを選び、どのタイミングで行うとベターか。それも総合的な診断で見いだしていく。そうやって、何歳になってもスタスタ歩ける“膝づくり”をしていくのだ。 (おわり)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  3. 3

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  4. 4

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです

  5. 5

    阪神・藤川監督「森下&佐藤輝依存」の無策露呈…極端な“外弁慶”で甲子園残り11試合が最大の鬼門に

  1. 6

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  2. 7

    小池都知事肝いり「築地再開発」頓挫の予兆…松平定信の歴史的遺構と建築費高騰のWパンチ

  3. 8

    岸田元首相も“激怒”! 高市首相の内閣改造めぐる“パワハラ”アンケートに自民党内から非難轟々

  4. 9

    高市首相の内閣改造めぐる迷走と誤算…維新の「本命」外し“スネ傷”中司幹事長起用のウラ事情

  5. 10

    林芳正総務相は結局、留任か…高市首相が画策「内閣改造で総裁選ライバル潰し」に“白旗”