高齢者の4分の1は「変形性膝関節症」…失敗しない病院選びのポイント

公開日: 更新日:

 変形性膝関節症は、高齢者に多い。日本では高齢者の約4分の1にあたる820万人が痛みを伴う変形性膝関節症に罹患していると言われている。「立ち上がる」「しゃがむ」「歩く」などさまざまな場面で膝痛が生じるので、日常生活動作(ADL)に大きな影響を与える。

 変形性膝関節症の治療は、まず保存療法。痛み止め薬の投与、膝に関連する筋肉を鍛える体操、膝関節内へのヒアルロン酸注射、温熱療法、正座やしゃがむといった膝へ負荷がかかる姿勢を避けるなどだ。それらで十分に効果を得られない場合、膝関節の表面を人工物に置き換える人工膝関節置換術という手術が検討される。

 岐阜県にある中部国際医療センター整形外科副部長で、東日本で初めてロボット(最新のVELYS)による人工膝関節置換術を始めた金森茂雄医師が言う。

「手術は嫌だと、ギリギリまで我慢する方もいますが、膝痛がひどいと活動量が減り、そうすると筋肉が落ちてより変形性膝関節症が進行します。また、変形性膝関節症を抱える患者さんの大半が高齢者ということもあり、家族の介護や病気などで、手術を受けられるタイミングが限定的になる方もいます。軟骨や半月板の摩耗の程度が軽ければ、同じ手術を受けるにしても、より低侵襲な方法を選べられる可能性もあります。早い段階で、整形外科を受診することを勧めます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情