著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

ゼノフォビア=外国人嫌悪はメンタルにも悪影響を与える

公開日: 更新日:

 こうした外国人嫌悪を言葉や態度によって受け続けると、健康にも悪影響を及ぼす可能性があるといいます。ルトガー大学のドング博士が、シカゴの中国系アメリカ人の高齢者を対象に行った研究によると、差別はうつ病や健康状態の悪化、社会的孤立のリスク上昇につながることがわかったそうです。差別を経験した高齢の中国系アメリカ人は、自殺を考える可能性が2倍高いことも報告されています。

 日本で生まれた相手に「日本語が上手ですね」と言ったり、「あなた〇〇人のわりにはちゃんとしている」などと、その人の人種をけなすような言い方は、ゼノフォビア的です。

 価値観や習慣が違う相手が嫌だなと感じることも誰にでもあります。別に好きにならなくてもいいから、相手の権利を認めレスペクトする。それが多様な社会のあるべき姿です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし