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西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

親の「資産内容」はどう尋ねればいいのか…経験者に聞いた

公開日: 更新日:

 子供から親に聞く場合はどうだろう。さいたま市在住の女性は、「前々から聞かなければと思っていた」ことと「他に相続人がいるのに、自分だけ聞くことはトラブルのもとになる」との考えから姉と事前に打ち合わせ、全員が揃ったタイミングで問いかけた。ただし、デリケートな話なので配偶者の同席は遠慮してもらった。親もその方が話しやすかろうとの配慮からだ。

 聞き方、話の流れも重要だ。川崎市在住の男性の場合、自分と同世代の友人が親の資産を把握していなかったことで苦労した例をいくつか出し「ウチもそろそろ医療保険や銀行口座のことは教えておいてくれないか」と口にした。親は困惑気味だったようだが「何かあれば俺たち(兄弟)がそれですぐに対処できるから」とのひと言を添えたことで納得してくれたという。つまり、親のことをちゃんと思っているんだよとの気持ちが伝わるやり方が大切だと思われる。

 あるいは親に直接「介護が必要な状態になったらどうしたい」と聞いてみるのもひとつの手だ。そこで希望を伝えてくれれば「それなら月に〇〇円くらいかかるだろうね」とお金の話に結び付け「今の貯金で足りそう?」と誘導する手もある。もちろん、それを話せるだけの知識が必要なので、高齢の親を持つ方々は介護についてできる限り調べておくことをお勧めしたい。

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