インフルやマイコプラズマ肺炎の患者激増…薬が手に入らない…重症化させないために今すぐすべきこと

公開日: 更新日:

 ただし、前述の通り薬が不足しているため、種類によってはすぐに手に入らないこともありうる。これまで以上に自分でできる対策に力を入れるべきだ。日常的には手洗いの徹底と、人が密集する屋内でのマスク着用。中長期の予防策として久住院長は「慢性炎症を起こさない生活を送る」ことを挙げる。

「体内で慢性的に炎症が起こっていると、免疫システムの働きが狂ってしまうことが明らかになっています。慢性炎症は体内で長時間続くレベルの低い炎症で、糖尿病、高血圧、慢性閉塞性肺疾患、喘息、慢性腎臓病といった病気、腸内環境悪化、肥満運動不足、睡眠不足、疲労などで引き起こされます」

 糖尿病などの基礎疾患があれば、その治療をしっかりと受ける。生活習慣を改善し、食生活では腸内環境を整える食物繊維、疲労回復に役立つビタミンB群、免疫細胞の原料となるタンパク質を意識して取る。

「昨年、タウリンが細胞の老化抑制や免疫機能改善のはたらきをしていると示唆される論文が、世界的に権威のある学術誌ネイチャーに掲載されました。感染症にかかった際の疲労などの症状を抑制する効果がタウリンにあると示す研究もあります。タウリンは牡蠣やイカ、タコなどに豊富なので、積極的に取るのも手です」

 なお、インフルエンザの患者を連日診ている久住院長は免疫力維持のため、睡眠時間の確保と定期的な運動を心がけているという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  2. 2

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 3

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 4

    炎天の弔辞で高橋克典が読み上げた「芸能界のドン」秘話…ケイダッシュ川村会長告別式

  5. 5

    叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

  1. 6

    中居正広氏に新事実報道!全否定した“性暴力”の中身…代理人弁護士は「出どころ不明」と一蹴

  2. 7

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  3. 8

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  4. 9

    嫌というほど味わった練習地獄と主力との待遇格差…俺の初キャンプは毎日がサバイバルだった

  5. 10

    ドジャース「投手」大谷翔平がMLB最大落差の“魔球”を温存する狙い…リハビリでは「実戦でもっと試したい」と