(1)心房細動が心配な人はアップルウオッチで心電図を

公開日: 更新日:

 今回は心房細動について解説します。誰にでも突然起こる惨事です。脱水状態、アルコール、睡眠不足など、劣悪な環境で心臓を酷使すると心臓が「キレてしまう」のです。心臓の一部である心房という部屋がプルプル震えてしまい、心室がいつのタイミングで収縮していいかわからなくなる、という状態です。

 この時、心臓の中で血液の塊ができて、それが脳の動脈に流れていけば血管がつまってしまい、脳梗塞になってしまいます。手足の麻痺が残ることもありますし、そのまま死んでしまうかも知れません。心房細動が突然起こっても、しばらくして心臓は機嫌を直してくれて正常に戻ることも多いのですが、それは「心臓君」しだい。

 今この瞬間にしっかりと働き続けている皆さんの心臓が急に止まろうが、それは「心臓様」の勝手なのです。心臓が心房細動の状態になるとどんな症状がでるかって? ズバリ言って、人さまざま。「なんだか胸のあたりが変な具合だぞ! 心房細動かな?」と思ったら心電図をとること。しかも、しっかりと波形を記録する必要があります。これしかありません。

 今は病院なんかに行かなくても即座に心電図の波形が記録できる方法があります。それはアップルのスマートウオッチです。「どんな症状なんですか?」「どうしたら防げるんですか?」──そんな質問する暇があるなら、表参道に行ってスマートウオッチを買いなさい!

(南渕明宏/昭和大教授)

【連載】心臓外科医が教える患者のための基礎知識

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意