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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

水泳、ジョギング…有酸素運動の減量効果はどの程度あるのか

公開日: 更新日:

 運動食事健康ダイエットの両輪ですが、運動するだけでどれだけ体重が減るのか、といった点については、あまり正確なことが分かっていません。運動にも筋トレなどの種類があり、最もダイエットに適しているのは、水泳やジョギングなどの「有酸素運動」だといわれています。それでは、どのくらいの時間有酸素運動をすると、減量効果が得られるのでしょうか?

 今年の米国医師会関連の医学誌に、これまでに発表された116の臨床研究のデータを、まとめて解析した論文が掲載されました。それによると、有酸素運動の減量効果は、週に30分運動するごとに体重が約500グラム減少。体脂肪も0.4%弱減ることが確認されました。体脂肪は内臓脂肪も皮下脂肪も、同じように減少していました。

 ただ、目に見えるような形での体重減少を期待するには、週に2時間半以上は、中強度以上の有酸素運動をすることが必要と考えられました。

 やはり有酸素運動だけで減量効果を期待するには、それなりの時間の運動が必要なのですが、週に30分だけでも、体を動かすことにより、体重減少に結び付く効果はあるのです。

 運動不足で太り気味の方は、まず週30分だけでも、運動の機会を持つようにするのが、減量への早道であるようです。

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