著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

禁煙をしたいときは「損失回避バイアス」を考えるように

公開日: 更新日:

 例えば、「毎日1箱500円のたばこを吸っていると、禁煙すれば1カ月で1万5000円のお金が浮きます」と言われても、多くの喫煙者は「そんなことは分かっている」と意に介さないのではないでしょうか。

 しかし、「今までたばこにかけたお金が合計300万円で、そのたばこ代をそのまま金融証券の積み立て運用に回せば、現時点で480万円になっていた」と言われるとどうでしょう? 何だか悔しい気持ちになりませんか?

 このように、あえて損失を支点に考えてみることで、喫煙することのデメリットを感じやすくなるのです。

 自分がたばこのために使った数百万円が、その産業の偉い人の財布に消えていくと想像するのもいいかもしれません。自分は体を悪くしてまで吸っているのに、誰かの懐を温めていると考えると、何とも釈然としない気持ちになりますよね。

 あるいは、「喫煙を続けると肺がんなどのリスクが高まり、寿命が短くなる」という表現ではなく、「喫煙によって健康寿命を〇年も失う可能性があり、好きだった趣味(例えばゴルフ)が続けられなくなる」と具体的な損失を意識するのもいいでしょう。何かが増えるのではなく減ると考えるだけで、人間の心境は変わるのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    Snow Man佐久間大介が城西国際大学メディア学部映像芸術コースで培った“強力な武器”

  2. 2

    八村塁の「レイカーズ電撃復帰」に現実味 2兆円新オーナー誕生でドンチッチとのコンビ復活へ

  3. 3

    榊英雄が2審も懲役8年…昔と違って、一度の過ちも許されない時代に

  4. 4

    東京・日本橋、首都高のフタ取れ 川沿いを楽しく歩ける街に

  5. 5

    高市首相がキーパーソン片山財務相“切り捨て”画策…内閣改造・党役員人事「もう1つの焦点」に

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    福岡県議会の「政治とカネ」疑惑が拡大 永田町に“飛び火”で自民党議員が戦々恐々

  3. 8

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  4. 9

    霞ケ浦“春高バレー指揮官”高橋監督「今から他競技でも県ベスト8は狙えます。部活動の指導は組織づくり」

  5. 10

    松本若菜“シャイニング顔”で奮闘も…「君の好きは無敵」視聴率4.3%からの反撃を阻む“アラ還コンビ”