橋幸夫さんが発症した「一過性脳虚血発作」…認知症との関係は?

公開日: 更新日:

 さらに脳脊髄液検査やPET(陽電子放射断層撮影)検査でも詳しく調べることができるという。

 アルツハイマー病や軽度認知障害(MCI)の治療薬として、エーザイが開発したレカネマブが2023年に保険適用になった。この薬は進行を一定程度、遅らせる効果が確認されている。しかし、完全な特効薬はまだ開発されていない。

 一方、TIAの可能性も含めた初期の診断には、CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像法)検査が役立ち、脳血管障害、脳腫瘍、硬膜下血種、水頭症などの有無を見ることができる。

 TIAを発症すると、「一時的に脳への血流が低下することでしびれやめまい、運動障害、言語障害など脳梗塞と同じような症状を引き起こします。症状は通常1時間以内に治まり、後遺症もほとんどありません。しかし、その後、本格的な脳梗塞につながることもあり、油断はできません」。

 橋さんは幸い、6月8日に退院し、体調も良好と発表された。

 しかしアルツハイマー病やTIAは生活習慣病などのリスクのある高齢者にとって他人事ではない。

 東丸医師は「心配な人は予防のために専門医に相談した方がいいでしょう」と助言する。

(大家俊夫/医療ジャーナリスト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風