橋幸夫さんが発症した「一過性脳虚血発作」…認知症との関係は?
このほか「高血圧症、糖尿病、高脂血症、肥満、運動不足といった生活習慣病のリスク因子もアルツハイマー病と、TIAの双方の発症と関連があることが研究によって示されています」。
アルツハイマー病を発症すると、どうなるのか。
「初期では新しいことを記憶できなくなる症状が目立ちます。数分前から数日前のことが思い出せなくなり、エピソード記憶(本人が体験したこと)も障害され、最近、同窓会に出席したことや旧友と会ったことなども思い出せなくなります」
進行して中程度になると、妄想や徘徊などの症状が出て、末期(重度)になると、寝たきりになることが多くなる。次に感染症(肺炎など)を起こしやすくなり、命にかかわることもある。
どのような検査で診断が付くのか。
汐留セントラルクリニックで検診なども担当する東丸医師は脳血流SPECT検査を挙げ、「この検査では脳の血流分布のパターンの特徴から、アルツハイマー病の特徴あるパターンを示します」と語る。