著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

ヨウ素剤は「必要なときに正しく飲めるように備えておく」ことが重要

公開日: 更新日:

 安定ヨウ素剤は、原発から半径5キロ圏内(PAZ)に住む人々には事前配布が進められています。さらに10~30キロ圏内(UPZ)では、避難所や公民館、学校などに地域備蓄が置かれることが多く、必要に応じて配布される仕組みです。ただし、40歳以上は被曝による甲状腺がんのリスクが低く、安定ヨウ素剤の服用効果はほとんど期待できないとされているため、対象外とされる場合も多くあります。

 ヨウ素剤は「飲む必要があるときに正しく飲めるように備えておく」ことが、とても大切であると考えます。原発立地地域やその周辺では、住民と薬剤師、行政が連携して、ヨウ素剤の正しい使い方や配布方法を共有する防災教育がますます重要です。災害時に落ち着いて行動するためには、正しい薬の知識と使う判断力が大切なのです。

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