コロナ今年最多の患者数…流行株「ニンバス」知っておきたい症状と対策
ただし、高齢者や基礎疾患のある人だけでなく、非高齢者でも高熱が続いたり咳が何日も止まらないといった場合は、重症化する前に医療機関を受診した方がいい。オンライン診療もあるので、まずは問い合わせを。
高額ではあるが、ゾコーバやパキロビッドといったコロナウイルスの増殖を抑える薬もある。
「患者数が今年最多を記録」という報道でコロナに目を向けがちだが、これからのシーズンに感染の流行が懸念される病気にも目を向けたい。
「ひとつは、RSウイルス感染症です。以前は秋に流行が多く確認されていましたが、夏に感染のピークに達するケースも報告されています。RSウイルス感染症は特効薬がなく、基本は対症療法です。高齢者では肺炎を起こし、重症化すれば命にかかわりかねない。大人向けと妊婦向けのワクチンがあり、大人向けでは主に60歳以上を対象に、23年と24年にワクチンが承認されています。学会でもRSウイルスワクチンの接種を高齢者に対し推奨しています」
学会が高齢者に対して推奨しているワクチンには他に、肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチン、コロナワクチンがある。不活化ワクチンは同時接種が可能だが、副反応を考慮して、接種スケジュールは医師と相談するのが望ましい。肺炎球菌・インフルエンザワクチンは公費助成の対象としている自治体がある。