「甘い飲み物」が心臓の健康にとって大敵なのはどうしてか
無糖に置き換えるとリスクは下がる
また、研究者は「液糖では満腹感を得られないことが多く、食欲の調節障害やカロリーの過剰摂取につながる可能性がある」とも述べています。
たしかに、甘い食べ物は少量を食べるだけで満足することも多いのですが、甘い飲み物は飲みながらいろいろなものをたくさん食べてしまうケースが少なくありません。その際、塩分が多かったり、トランス脂肪酸が含まれている食べ物を一緒に食べたりする傾向も強いと考えられます。実際、コーラなどの甘い炭酸飲料を飲みながら、塩分やトランス脂肪酸が多いフライドポテトをたくさん食べるのが好きな人は多いのではないでしょうか。
塩分=ナトリウムの過剰摂取は心臓にとってマイナスです。ナトリウムは人の体内で水分量の調整に関わっていて、通常は一定の濃度を維持しています。しかし、塩分過多でナトリウム量が増加すると、水分量を増やして濃度を下げようとするため、結果的に血液の量が増えることになります。それだけ、血液を全身に送り出している心臓にかかる負担が大きくなるのです。